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【永久保存版】イヤミス好きな人にはささる⁉知っておくべき邦画3作品

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今回も番外編となりますが、イヤミス好きな私が過去に観た映画の中で、今でも印象強く残っている邦画作品を3つ選んでみましたので紹介します。
本記事を読んでみて、そんなに言うなら観てみようかなくらいの感覚をもって貰えたら嬉しいです。

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ネタバレの箇所もありますので、まだ作品を観てないから純粋に楽しみたい方はまず映画をご覧になってからみどころ・感想を読んでくださいね

容疑者Xの献身

映画に関する情報

●著者:東野圭吾
●ジャンル:ミステリ、推理小説
●公開日:2008年10月4日
●主題歌:KOH+「最愛」
●上映時間:128分
●興行収入:49.2億円
●出演者:湯川学(福山雅治)、内海薫(柴咲コウ)、草薙俊平(北村一輝)、花岡靖子(松雪泰子)、石神哲哉(堤真一) 他

作品のあらすじ

花岡靖子は娘・美里とアパートに2人で暮らしていた。

そのアパートへ靖子の元夫である富樫慎二が彼女の居所を突き止め訪ねてきた。
どこに引っ越しても疫病神のように現れ、暴力を振るう富樫を靖子と美里は大喧嘩の末、殺してしまう。
今後の成り行きを想像し呆然とする母子に救いの手を差し伸べたのは、隣人の天才数学者・石神だった。彼は自らの論理的思考によって二人に指示を出す。

そして3月11日、旧江戸川で死体が発見される。

警察は遺体を富樫と断定し、花岡母子のアリバイを聞いて目をつけるが、捜査が進むにつれ、あと一歩といったところでことごとくズレが生じる。

困り果てた草薙刑事は、友人の天才物理学者・湯川に相談を持ちかける。
すると、驚いたことに石神と湯川は大学時代の友人だった。湯川は当初傍観を通していたが、やがて石神が犯行に絡んでいることを知り、独自に解明に乗り出していく。

容疑者Xの献身 – Wikipedia

みどころ・感想など

天才数学者である石神が自らの人生を犠牲にしてまで、隣人である親子を守ろうとするに至ったものに狂気すら感じるところがありますが、彼がそこまでした理由を知った瞬間に鳥肌が立ちました。

数学の世界において天才と言われるほどの才能を持ちながらも、自らの人生に絶望していた石神が隣室に住む親子の息づかいを感じることで、生きていく希望の光の様なものに照らされた感覚となり、絶望の淵から救われた気持ちになったのではないでしょうか。

映画のタイトルには「献身」という言葉がつけられていますが、私には希望を与えてくれた親子に対する「感謝」や「愛」または恩返しといったように感じましたが、恐らく映画の中の登場人物の石神本人以外の誰もが、この事件の動機を想像をすることが困難でしょう。
数学や物理のように論理的に語れない、およそ考えることのできない感情、それこそ”献身”という言葉でしか例えようの無いものではないでしょうか。

作品終盤の石神が激しい感情を露わにした瞬間は、何度見返しても涙なしで見る事はできません。
きっと石神本人にとってこれまでの鬱屈とした生活において、とおく忘れていた感情が爆発してしまったのでしょう。

また、個人的には本作品の主題歌についても触れておきたいです。
KOH+さんの「最愛」という曲になりますが、献身という作品タイトルと「愛さなくていいから…」という歌詞、この作品の世界にどっぷり浸かった後にこの曲の意味を想像するだけで、私は何度も鳥肌を出すことができました。

もし、この魅力がわかる人ならきっと心に残る作品となるはずです。

サヨナライツカ

映画に関する情報

●著者:辻仁成
●ジャンル:恋愛小説
●公開日:2010年1月23日
●主題歌:中島美嘉「ALWAYS」
●上映時間:134分
●興行収入:12.0億円
●出演者:東垣内豊(西島秀俊)、真中沓子(中山美穂)、尋末光子(石田ゆり子)、桜田善次郎(加藤雅也) 他

作品のあらすじ

1975年のタイ、バンコク。
婚約者との結婚を数か月後に控えているエリート会社員の東垣内豊は、早く昇進するためにバンコクに赴任する。
そこで会社の仲間と飲んでいた時、謎の美女・真中沓子と出会う。

沓子が暮らすホテルのスイートルームで過ごすことが多く、豊は会社を頻繁に休むようになる。
会社を休みがちなことを同僚に指摘され、ついに沓子との関係も知られてしまう。

元々タイにいる間だけ、結婚するまでの間だけ、と軽い気持ちでいた豊だが、頭で考えている以上に沓子に惹かれていることに気付き、このまま関係を続けるべきか悩む。

一方、沓子も豊を愛するようになっていた。美しさもお金も持っていて、何不自由なくただ「愛されること」が一番だった沓子が、豊と出会ったことで、叶わぬ恋と知りつつも「愛すること」が何よりの幸せだと気づく。

豊は沓子との関係を終わらせて婚約者の光子との結婚を選び、沓子を冷たく突き放すようになる。婚約者の光子は、沓子の存在に気付いていた。

豊に知らせることなくタイにやってきた光子は、沓子のホテルの部屋を訪ねる。
「一度でも豊に愛していると言われたことがあるか」と問うた光子に、沓子は答えることができない。最後に、日曜の午後1時までにいなくなるように言って光子は去った。

日曜、空港で必死に豊に縋り付く沓子だったが、豊は冷たく体を引きはがして二人は別れる。
沓子が去った後、豊は静かに涙を流していた。

そして25年後、二人は昔一緒に過ごしたホテルで運命的な再会を果たす。
お互いにまだ想い合っていた二人だったが――。

映画『サヨナライツカ』 あらすじ …

みどころ・感想など

最初にお伝えしておきますが、本作品は少し大人向けの作品となるため、小さいお子様がいらっしゃる人は観る時間を選んで頂いた方が賢明かもしれません。

私が初回に観た感想ではモヤモヤする。清濁併せ吞むってことなのかなって感覚でした。
本当にどういった言葉が適切かわからないくらい考えてしまいました。
ただ、それ故にしっかりと記憶にも残り、愛とはいったい何かを考えさせてくれる作品だったとも言えます。

中心となる舞台はタイのバンコクとなり、作品全体を通してアジアンテイストな建物や食べ物、熱帯地方の雰囲気がある映像が多く、物語の進行とともに世界観に引き込まれていきます。

展開自体は豊と沓子の恋愛が始まるところからとなりますが、この時点で既に豊には光子という婚約者が存在しているところが、やりきれなさを感じる点でしょう。

沓子の天真爛漫で妖艶な雰囲気は、婚約者である光子とは正反対の魅力にあふれる女性です。また、主人公である豊も堅実な人生を送ってきた好青年となるわけですが、異国での解放感か、はたまた沓子の色気にあてられてか、豊もまた己の中にある感情をむき出しにして沓子との関係を深めていってしまいます。
一方、豊の婚約者である光子は豊の気持ちが別の女性に向いている片鱗を感じつつも、耐える芯のある女性としての静かな強さを感じさせてくれます。

二人の女性はまさに火と水、太陽と月のような対極ぶりを見事に感じさせてくれ、それぞれの女性を演じた女優さんの演技もさることながら凄く美しいです。
そして、この二人の女性が見せるイメージが時間経過や感情の変化に伴って見せるギャップもまたリアルでみどころとなります。

出会いから衝動的に激情をぶつけあう豊と沓子が時間の経過とともに、”相手を愛するとは何か”、”相手を想えばこそ自身が出来ることは何なのか”といったそれぞれの立場から見た愛情を感じる場面が見えてきます。
結局のところ、この三人の関係において誰一人として一点の曇りもない幸せを手に入れることが出来ないところが人間の業と言えるような気もします。

そして本作品もまた主題歌に触れていきたいのですが、映画のストーリーと非常にマッチした歌詞となっております。

中島美嘉さんの「ALWAYS」ですが、私はこの曲の「例えば誰か傷ついても、迷わず駆け出して今すぐ会いに行くよ。」と「変わらず君と笑えるかな、どこかでいつかキミを失うその時まで」の相反した歌詞が共存しているところが、凄く好きなところです。

先ほども書きましたが、相手を想えば想うほど自分の気持ちに素直に振る舞えなくなったり、互いにとって辛くなるような選択肢をとることもあったりと、恋は感情でするものなのに、愛を知れば複雑になったりと、大きな矛盾をはらんでいるものであると考えさせられる作品となっています。

しかし、一方でこれだけ強く想い合える人との出会い。フィクションと言えど文字通り身を焦がすほどの恋愛に少し憧れてしまう部分に共感できるのではないでしょうか。

八日目の蝉

映画に関する情報

●著者:角田光代
●ジャンル:長編小説
 サスペンス
●公開日:2011年4月29日
●主題歌:中島美嘉「Dear」
●上映時間:147分
●興行収入:12.4億円
●出演者:秋山恵理菜(井上真央)、安藤千草(小池栄子)、秋山恵津子(森口瑤子)、秋山丈博(田中哲司)、薫(渡邉このみ)※幼少時の恵理菜

作品のあらすじ

逮捕され、裁判を受ける希和子。4年前に希和子が犯した誘拐事件が語られる。希和子は、不倫相手の妻が産んだ赤ん坊を衝動的に誘拐したのだ。

同時進行で語られる21歳の恵理菜の物語。
恵理菜は一人暮らしの大学生だが、不倫の子を身ごもっていた。
そんな恵理菜の前にルポライターと名乗り現れる千草。

恵理菜は、21年前に誘拐された赤ん坊だったのだ。
保護された後、実の両親に馴染めなかった恵理菜の辛い記憶と、誘拐中の逃避行が交互に語られて行く。実は幼なじみだと打ち明ける千草。

千草は、希和子が逃亡中に身を寄せた「エンジェルホーム」で、恵理菜の遊び相手だったのだ。「薫」と呼ばれていた希和子との生活を追想する恵理菜。

希和子は恵理菜を誘拐した犯人だが、母としての愛に溢れていたのだ。
不倫相手に別れを告げ、千草と共に小豆島を訪れる恵理菜。そこは、恵理菜にとって幸せの記憶に満ちた場所だった。

心の空白が埋められて行く恵理菜。両親や過去へのわだかまりも解け、恵理菜はお腹の子を慈しみ育てることを誓うのだった。

八日目の蟬 – Wikipedia

みどころ・感想など

こちらも「愛」を主テーマにした内容となっておりますが、先述の2つと異なり母娘?の愛のカタチを描いた作品です。

赤ん坊誘拐事件の裁判の場面からはじまり、前半は希和子の起こした誘拐事件に対して不快な気持ちが高まっていき、被害者(誘拐された家族)側の心情が一気に流し込まれる感覚です。
しかし、事件の経緯を振り返り、物語の進行とともにその気持ちも変化していくものだと思います。

なぜなら、薫(恵理菜)に接する希和子の気持ちは母の愛情に他ならず、過酷な逃亡生活を続けていく最中で見えてくる希和子の人物像に次第に感情移入していってしまいます。

逃亡生活ですので、当然ながら希和子は行く先々で痕跡が残らないよう細心の注意を払って生活を続けていくのですが、唯一写真館で薫と希和子が写真を撮るシーンはとても印象に残り、その写真が希和子にとってかけがえのない宝物となったことを感じることできます。

また、薫もまたそんな希和子を母と信じて疑うことはなく、二人の旅するシーンを観ている人に「これが誘拐事件でさえなければ」と思わせるくらいに愛情に溢れた生活として描かれています。

恐らく、物語がすすんで希和子と薫が小豆島で虫送りをしているシーンに至る頃には、この逃亡生活がこのまま続いて欲しいとさえ思わせてくるようになってきます。
結局、この仲睦まじく行事に参加している母娘の(様な)姿が新聞に掲載されたことで、逃亡生活がおわりを迎える展開になり、俯瞰でみれば誘拐事件の解決となるはずなのに観てるこちらは何故かやるせない気持ちでいっぱいになります。

終盤、福田港で警察に囲まれてしまう希和子と薫、ここでの母娘はでのやりとりは言葉では語れない想いが沢山描かれていて泣き所満載です。
過去の不遇な事件で、実の両親に馴染めなくなり、心を閉ざしていた薫(恵理菜)が追想の中で希和子に愛された確かな事実を思い返し、自らのお腹に宿る新しい命に対して愛情が芽生え、確信した瞬間の表情はこの物語の結末としてみている人に安堵感をもたらしてくれます。

その他のみどころとして、千草の存在や役割がかなり大きなポイントとなっている点から、その千草を演じた小池栄子さんの演技力も強く残っています。
また、希和子と薫は逃亡生活となりますので、いくつかの舞台を移しながら進行しますが、追想物語のほとんどを占める小豆島はすごく印象に残っています。

私はこの映画を観てから現地を旅行したことがありますが、寒霞渓や段々畑、エンジェルロードなどの景観も良いですし、現地で食べたひしお丼や海鮮料理もすごく美味しかったと記憶しています。

産業として醤油や佃煮、オリーブなども有名なので映画を観て、こういったものを楽しむ旅にするとともに、映画の感傷に浸る名目で福田港などの撮影場所を散策するなど普段の旅とはまた違った喜びやスポットを楽しみに感じることができオススメです。

こちらの作品もやはり主題歌との相乗効果を触れずにいられません。
中島美嘉さんの「Dear」となりますが、こちらも映画の内容を観る前と観た後では別物と見間違えるほど作品にマッチしているので、まだ映画を観ていない人は観る前に一度聴いてみて、映画を観た後でもう一度聴き直してみてください。

きっとそれぞれの歌詞(言葉)に込められた重みのビフォーアフターに感動しますよ。

イヤミス好きな人にはささる⁉知っておくべき邦画3作品まとめ

今回はイヤミスが好きな人にささるかもしれない私の好きな泣ける邦画3作品を紹介しました。

何れも10年程前の作品で古いですが、今でも非常に記憶に強く残っている作品となります。また、狙って選んだ訳ではありませんでしたが、本記事を書く上でどの作品も愛をテーマしたものとなっていることに気づきました。

こういった作品が好きな傾向がある人は是非チェックしてください。
また、今回の3作品はどれも主題歌との組み合わせが抜群だと思いますので、映画を観る際は作品の世界にどっぷり浸かるつもりで繰り返し聴けるようにしておくことも合わせておすすめしておきます。

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