過去の記事で文字出力や変数・コレクションを用いたデータの扱い方について紹介しました。
第4回目となる今回は、条件分岐処理(条件判定をして条件に合った処理を行う)を紹介していきます。
条件分岐処理はpythonのみでなくプログラミングにおいて凄く重要な処理であり、必須と言われる知識です。
コードの書き方は、If文を主体として書きますが、入れ子(ネスト)にしたり「And」や「Or」などを用いて〇〇かつ■■といったものであったり、〇〇若しくは■■と言った、何れかに当てはまる場合の処理などの書き方も存在します。
条件分岐というコトバが難しいわね。
言葉自体は難しく聞こえますが、ものすごく簡単な言い方をすれば別れ道のどちらに進むかの判定です。
例えば、テストの点数によって合否を判定し、「合格」や「不合格」を返す処理を実行させたい時に使います。
具体例をいくつか記載すると下記ようなものと考えて頂ければ大丈夫です。
[条件分岐処理]
①信号の点灯している色の条件に応じて処理を変えるプログラム
・もし、信号が赤なら停止という文字列を表示する。
・信号が赤ではないなら、進行という文字列を表示する。
②サービス登録者数の条件に応じて処理を変えるプログラム
・登録者数が50人を超えたらメッセージを表示する。
・登録者数が100人を超えたら上記とは異なるメッセージを表示する。
③日付を条件に提出物が出ていない人をリストアップするプログラム
・〇月〇日までに提出がない人だけを抽出し催促する。
上記については、後からそれぞれ個別にコードを書いていきます。
なお、今回の内容についても下記の本に掲載されている内容から学んでいきましょう。
pythonのif文で条件分岐するプログラム
先ずは冒頭に紹介した①~③のコードを書いてみます。
何となくコードから読み取れるようなシンプルな内容になっています。
①If文をつかって信号の点灯色を条件に処理を変えるプログラム
入力コード
#信号が赤なら停止を促し、それ以外なら通行する文字を表示するプログラム
shingou = '赤'
if shingou == '赤':
print(f'{shingou}信号は停止してください。')
else:
print('通行してください。')
shingou = '青'#変数shingouを青に変更する。
if shingou == '赤':
print(f'{shingou}信号は停止してください。')
else:
print('通行してください。')
実行結果
赤信号は停止してください。
通行してください。
②If文を使ってサービス登録者数を条件にして処理を変えるプログラム
入力コード
サービス登録者数の条件に応じて処理を変えるプログラム
tourokusya = 49
if 50 <= tourokusya < 100:#50以上100未満の場合
print(f'登録者が{tourokusya}人に達しました。ありがとうございます!')
elif tourokusya >= 100:#100以上の場合
print(f'登録者が{tourokusya}人に達しました。ありがとうございます!!')
else:#その他場合
print(f'登録者が{tourokusya}人です。登録者募集中です。')
tourokusya = 50
if 50 <= tourokusya < 100:#50以上100未満の場合
print(f'登録者が{tourokusya}人に達しました。ありがとうございます!')
elif tourokusya >= 100:#100以上の場合
print(f'登録者が{tourokusya}人に達しました。ありがとうございます!!')
else:#その他場合
print(f'登録者が{tourokusya}人です。登録者募集中です。')
tourokusya = 99
if 50 <= tourokusya < 100:#50以上100未満の場合
print(f'登録者が{tourokusya}人に達しました。ありがとうございます!')
elif tourokusya >= 100:#100以上の場合
print(f'登録者が{tourokusya}人に達しました。ありがとうございます!!')
else:#その他場合
print(f'登録者が{tourokusya}人です。登録者募集中です。')
tourokusya = 100
if 50 <= tourokusya < 100:#50以上100未満の場合
print(f'登録者が{tourokusya}人に達しました。ありがとうございます!')
elif tourokusya >= 100:#100以上の場合
print(f'登録者が{tourokusya}人に達しました。ありがとうございます!!')
else:#その他場合
print(f'登録者が{tourokusya}人です。登録者募集中です。')
実行結果
登録者が49人です。登録者募集中です。
登録者が50人に達しました。ありがとうございます!
登録者が99人に達しました。ありがとうございます!
登録者が100人に達しました。ありがとうございます!!
コードが長く見えますが、違う分岐を通るように変数tourokusyaの値を変更しているだけです。※ifブロック・elifブロック・elseブロック以降は全く同じです。
③If文を使って日付を条件に提出物が出ていない人をリストアップするプログラム
入力コード
#日付を条件に提出物が出ていない人をリストアップするプログラム
staff = ['ピカチュー','フシギダネ','ポッチャマ','ヒトカゲ','ゼニガメ']
#スタッフのリストを作成
kijitu = ['1月1日','未提出','1月15日','1月8日','未提出']
#提出日のリストを作成
S_kijitu = dict(zip(staff,kijitu))
#上記2つのリストをディクショナリとして統合する
#リスト(staff)とリスト(kijitu)で作成したディクショナリ(S_kijitu)を表示する
print(S_kijitu)
#下記は"未提出"の値を持つキー(スタッフ名)の抽出方法。
#2通りで記述する(同じ結果となります)。
#---------------------------
#Aパターン:for文での未提出者を抽出方法
miteisyutu = []#空のリストを作成
for k,v1 in S_kijitu.items():#for文による未提出者の抽出として辞書型のキーと値に対して繰り返す
if v1 == '未提出':#値が'未提出'であるかの判定。
miteisyutu.append(k)#空のリストに条件に一致した値と紐づくキーを代入する。
print(miteisyutu)
#Bパターン:リスト内包表記という書き方での未提出者抽出方法
miteisyutu2 = [d for d, v2 in S_kijitu.items() if v2 == '未提出']
print(miteisyutu2)
#---------------------------
実行結果
{‘ピカチュー’: ‘1月1日’, ‘フシギダネ’: ‘未提出’, ‘ポッチャマ’: ‘1月15日’, ‘ヒトカゲ’: ‘1月8日’, ‘ゼニガメ’: ‘未提出’}
[‘フシギダネ’, ‘ゼニガメ’]
[‘フシギダネ’, ‘ゼニガメ’]
未提出者がフシギダネとゼニガメといった結果が返ってきたって事ね。
でも、forとかはまだ書き方の説明を受けていないような。。。
サンプルコードの③は、今の段階では実例として参考程度に見てもらえば大丈夫です。
今回の条件分岐処理では①と②が理解できれば大丈夫です。
条件分岐との組み合わせで非常に重要になる繰り返し(for文)については下記で説明しています。
プログラムが実行されるながれ(制御構造)
プログラムの文と制御構造
Pythonでは、1行の実行単位を文(ステートメント)と呼びます。
また、文の実行順をコントロールするプログラムの構成を制御構造と呼びます。
この制御構造の代表的なものが、順次・分岐・繰り返し(ループ)となります。
[構造化定理]
プログラムはこの3つだけで作られていて、これらの制御構造の組み合わせでどんな複雑なプログラムも作る事が理論上可能と言われています。
何だか難しい話になってるような気がするけど、順次・分岐・繰り返し(ループ)が書ければどんなプログラムだって書けるようになるってこと?
厳密にはその他の要素も少なからず関わりますが、基本の制御構造とその組み合わせを抑えておけば難しいプログラムでも書けるようになります。
オンラインスクールで現役エンジニアのサポートがあるテックアカデミーがおすすめ。
スキマ時間に学べて仕事も保証。必ず副業、始められます。まずは無料でプログラミング体験
if文の条件分岐と基本構造
if文を使った条件分岐
分岐なし(if文)のコードをベースに更新していきます。
入力コード
name = input('ポケモンの名前をおしえてください >>')
print(f'あなたのポケモンは「{name}」さんってお名前なんですね。')
food = input(f'「{name}」さんの好きな食べ物を教えてください >>')
print(f'私も{food}が好きです。')
実行結果
ポケモンの名前をおしえてください >> ピカチュー
あなたのポケモンは「ピカチュー」さんってお名前なんですね。
「ピカチュー」さんの好きな食べ物を教えてください >> ケチャップ
私もケチャップが好きです。
上記のコードに条件分岐を加えていきます。
入力コード
name = input('ポケモンの名前をおしえてください >>')
print(f'あなたのポケモンは「{name}」さんってお名前なんですね。')
food = input(f'「{name}」さんの好きな食べ物を教えてください >>')
if food == 'ケチャップ':
print(f'{food}は最高です!')
print(f'やはりカ〇メの{food}が最高です!')
else:
print(f'私も{food}が好きです。')
print(f'{food}も良いですが、ケチャップも好きです。')
[解説]
if文の書き方は下記となります。
if 条件式:
条件が成立した時の処理(ifブロック)
else:
条件が成立しなかった時の処理(elseブロック)
末尾にコロンを付けること、処理行を記載する時は字下げ(インデント)を行う必要があります。(※ジュピターラボはTabキーを押す事で字下げ(インデント)が可能です。)
また、if配下の処理をifブロック、else配下の処理をelseブロックと呼びます。
実行結果1 好きな食べ物がケチャップだった場合
ポケモンの名前をおしえてください >> ピカチュー
あなたのポケモンは「ピカチュー」さんってお名前なんですね。
「ピカチュー」さんの好きな食べ物を教えてください >> ケチャップ
ケチャップは最高です!
やはりカ〇メのケチャップが最高です!
実行結果2 好きな食べ物がおでん(ケチャップ以外)だった場合
ポケモンの名前をおしえてください >> ピカチュー
あなたのポケモンは「ピカチュー」さんってお名前なんですね。
「ピカチュー」さんの好きな食べ物を教えてください >> おでん
私もおでんが好きです。
おでんも良いですが、ケチャップも好きです。
好きな食べ物が「ケチャップ」だった時は特定の処理(実行結果1)が実行される分岐になります。
実行結果2はそれ以外の場合の処理となります。
ブロックとインデント
入力コード
v = int(input('ピカチューさんの電圧の数値を入力してください >>'))
if v == 100000:
print('きみに決めた!')
print(f'ピカチュー、{v}ボルトだ!!!')
else:
print('きみに決めて良いのか?')
print(f'{v}ボルト?君は本当にピカチューなのか???')
print('もう一度ピカチューをゲットするところからやり直しだ。')#elseブロックとして正しく字下げ(インデント)できてない。
[インデントに対する検証]
上記はピカチューの電圧数についてインプット関数で入力を促し、数値が100,000であった場合とそれ以外の場合の分岐を書いたコードとなります。
実行結果1 入力した数値が100,000であった場合
ピカチューさんの電圧の数値を入力してください >> 100000
きみに決めた!
ピカチュー、100000ボルトだ!!!
もう一度ピカチューをゲットするところからやり直しだ。
実行結果2 入力した数値が100,000以外であった場合
ピカチューさんの電圧の数値を入力してください >> 10
きみに決めて良いのか?
10ボルト?君は本当にピカチューなのか???
もう一度ピカチューをゲットするところからやり直しだ。
100,000を入力しても「もう一度ピカチューをゲットするところからやり直しだ。」の部分が表示されているけど?
入力コードの最後を見てみると、字下げ(インデント)していないので、elseブロックとしてみなされておらず、条件の成立・不成立に関わらず実行される処理となっています。
if文をつかった条件分岐
比較演算子
比較演算子とは下記のようなもののことです。
演算子 | 意味 |
---|---|
== | 左辺と右辺は等しい |
!= | 左辺と右辺は等しくない |
> | 左辺は右辺より大きい |
< | 左辺は右辺より小さい |
>= | 左辺は右辺より大きいか等しい |
<= | 左辺は右辺より小さいか等しい |
in演算子
入力コード
name = 'ピカチュー'
food = input(f'{name}さんの好きな食べ物を教えてください。>> ')
if 'ケチャップ' in food:
print(f'やはりカ〇メの{food}を使っているところが最高です!')
else:
print(f'{food}も良いですが、ケチャップも好きです。')
[解説]
2行目に入力した食べ物に‘ケチャップ’という文字列が含まれているかを判定しています。
以下で’ケチャップライス’と’オムライス’を入力し、それぞれの実行結果を確認しています。
実行結果1 好きな食べ物に”ケチャップライス”と入力した場合
ピカチューさんの好きな食べ物を教えてください。>> ケチャップライス
やはりカ〇メのケチャップライスを使っているところが最高です!
実行結果2 好きな食べ物に”オムライス”と入力した場合
ピカチューさんの好きな食べ物を教えてください。>> オムライス
オムライスも良いですが、ケチャップも好きです。
オムライスに’ケチャップ’という文字列が含まれていないから、条件に不一致の結果の処理になったって事ね。
入力コード
#コレクション内に要素が存在するかを判定する。
#リスト
food = ['ケチャップ','マヨネーズ','ソース','しょうゆ','みそ']
#ディクショナリ
special = {'ケチャップ':2,'マヨネーズ':3,'ソース':1,'しょうゆ':1,'みそ':3}
if 'ケチャップ' in food:
print('ケチャップはリスト内に入ってます。')
else:
print('ケチャップはリスト内に入ってません。')
seasoning = str(input('追加する調味料を入力してください >>'))
if seasoning in special:
print('ケチャップはディクショナリ内に入ってます。')
else:
new = int(input('数量を入力してください >>'))
special[seasoning] = new
print(special)
実行結果1 追加する調味料にケチャップと入力した場合
ケチャップはリスト内に入ってます。
追加する調味料を入力してください >> ケチャップ
ケチャップはディクショナリ内に入ってます。
{‘ケチャップ’: 2, ‘マヨネーズ’: 3, ‘ソース’: 1, ‘しょうゆ’: 1, ‘みそ’: 3}
リストの要素として既に’ケチャップ’が含まれているかをin演算子を用いて確認しています。
‘ケチャップ’は既にリスト内にあるため、条件に一致した処理が結果として表示されます。
ディクショナリはキーと値を持つコレクションとなりますが、入力された文字列がキーとして既に登録されている’ケチャップ’の場合は「ケチャップはディクショナリ内に入ってます。」と表示し、新たな要素としての追加は行わない処理を実行します。
実行結果2 追加する調味料に砂糖と入力した場合
ケチャップはリスト内に入ってます。
追加する調味料を入力してください >> 砂糖
数量を入力してください >> 2
{‘ケチャップ’: 2, ‘マヨネーズ’: 3, ‘ソース’: 1, ‘しょうゆ’: 1, ‘みそ’: 3, ‘砂糖’: 2}
砂糖はディクショナリ内に登録されていないキーとなるので、数量を入力する処理に分岐し実行しています。
その後、”砂糖:2″がディクショナリに登録されたことが出力されています。
上記のコードを使えば、既に同じものが登録されていることなどを確認することが可能です。
真偽値(True・False)
True(真)やFalse(偽)の値のことです。
文字列型(str)ではなく、bool(ブール)型となるので「 ‘ 」や「 ” 」を付与しません。
入力コード
#真偽値とはTrueやFalseといったbool型の値のこと
print(type(True))#bool型のTrueにシングル、ダブルクォーテーションはつけない
print(type(False))#bool型のFalseにシングル、ダブルクォーテーションはつけない
favorite = input('好物を入力してください >>')
print(favorite == 'ケチャップ')
print(type(favorite == 'ケチャップ'))
実行結果1 好物の入力でケチャップと入力した場合
<class ‘bool’>
<class ‘bool’>
好物を入力してください >> ケチャップ
True
<class ‘bool’>
実行結果2 好物の入力でケチャップ以外を入力した場合
<class ‘bool’>
<class ‘bool’>
好物を入力してください >> ゆずこしょう
False
<class ‘bool’>
Trueであれ、Falseであれstr型ではなく、bool型ってことで良いのよね。
論理演算子(And・Or・Not)の使いかた
論理演算子とは下記のようなもののことを指します。
演算子 | 意味 | 補足 |
---|---|---|
and | かつ | A and B はAでもあり、Bでもある 指定した条件がすべて一致すれば真(True) |
or | または | A or B はAまたはBである 指定した条件のいずれかが一致すれば真(True) |
not | でなければ(否定) | not A はAではない 指定した条件に一致しなければ真(True) |
論理演算子のorを使ったif文
入力コード
new = int(input('新しいポケモンの可愛さは100点満点中、何点か入力してください >>'))
if new < 30 or new >= 80:#30よりも大きくて、80以下の数字の場合
print(f'{new}ですか、個性的ですね!!!')
else:
print(f'{new}ですか、かわいいですね')
このコードの場合、30未満と80以上の数字であった場合は「True」でifブロックの処理を実行します。
条件に一致しない場合は「False」でelseブロックの処理が実行されることになります。
実行結果1 点数が29であった場合はTrueとなるためifブロックの処理が実行されます。
新しいポケモンの可愛さは100点満点中、何点か入力してください >> 29
29ですか、個性的ですね!!!
実行結果2 点数が79点であった場合はFalseとなるためelseブロックの処理が実行されます。
新しいポケモンの可愛さは100点満点中、何点か入力してください >>79
79ですか、かわいいですね
論理演算子のnotを使ったif文
入力コード
new = int(input('新しいポケモンの可愛さは100点満点中、何点か入力してください >>')) if not(new < 30 or new >= 80):#30よりも大きくて、80以下の数字の場合 print(f'{new}ですか、個性的ですね!!!') else: print(f'{new}ですか、かわいいですね')
コードにnotをつけることで、30未満と80以上の数字なら今度は「False」の判定結果となります。
そのため、elseブロックの処理が実行されるといった”or”を使って書いたコードと逆の動きになります。
実行結果
新しいポケモンの可愛さは100点満点中、何点か入力してください >> 29
29ですか、かわいいですね
先ほどは29点で「個性的ですね」だったものが、今度は「かわいいですね」が実行されていることが分かると思います。
論理演算子-応用編(比較演算子と論理演算子の組み合わせ)
入力コード
pokemon = ['ピカチュー','ゼニガメ','ヒトカゲ','ポッチャマ','トゲピー']
level = [50,15,30,20,1]
#notを用いてリスト内に含まれていないかを判定するコードの書き方
new = input('新しく図鑑に登録するポケモン名を入力してください。>>')
if not new in pokemon:#notが入っているためリスト内に登録されていなければTrueとなる。
print(f'{new}が新しく図鑑に登録されますぅ')
else:
print(f'{new}は既に図鑑に登録されています。')
#比較演算子で範囲を指定したコードの書き方
hitokage = 30
if 10 <= hitokage < 50:
#hitokage >= 10 and hitokage < 50 と同じ。
print(f'ヒトカゲのレベルは{hitokage}で、10~49の間です。')
else:
print(f'ヒトカゲのレベルは{hitokage}で、10~49の間ではないです。')
#真偽値に評価されない式のコード(0かどうかの判定式)
score = 0
if score:
print('Trueです。')#0以外ならTrueとなる
else:
print('Falseです。')#0はFalseとなる
論理演算子と比較演算子を組み合わせて数値の範囲などを条件にすることも出来るわね。
実行結果
新しく図鑑に登録するポケモン名を入力してください。>> ヒトカゲ
ヒトカゲは既に図鑑に登録されています。
ヒトカゲのレベルは30で、10~49の間です。
Falseです。
if文の条件分岐バリエーション
if文をつかった3種類の書き方
①if-else構文
if 条件式 :
条件式が成立した時の処理
else:
条件が成立しなかった時の処理
入力コード
pokemon = 'ピカチュー'
if pokemon == 'ピカチュー':
print(f'変数pokemonはピカチューです。')
else:
print(f'変数pokemonは{pokemon}です。')
pokemon = 'ライチュー'
if pokemon == 'ピカチュー':
print(f'変数pokemonはピカチューです。')
else:
print(f'変数pokemonは{pokemon}です。')
pokemon = 'ゼニガメ'
if pokemon == 'ピカチュー':
print(f'変数pokemonはピカチューです。')
else:
pass #elseブロックで処理を無しにする場合は、passを書かないとエラーとなる。
実行結果
変数pokemonはピカチューです。
変数pokemonはライチューです。
②ifのみの構文
if 条件式 :
条件式が成立した時の処理
入力コード
#条件に当てはまらない時の処理がないコード
pokemon = 'ピカチュー'
if pokemon == 'ピカチュー':
print(f'変数pokemonはピカチューです。')
print(f'ピカチューが新しく図鑑に登録されますぅ')
pokemon = 'ゼニガメ'
if pokemon == 'ピカチュー':
print(f'変数pokemonはピカチューです。')
print(f'{pokemon}が新しく図鑑に登録されますぅ')
実行結果
変数pokemonはピカチューです。
ピカチューが新しく図鑑に登録されますぅ
ゼニガメが新しく図鑑に登録されますぅ
③複数の分岐をするときは、if-elif構文をつかう
if 条件式1 :
条件式1が成立した時の処理
elif 条件式2:
条件式2が成立した時の処理
else :
条件が成立しなかった時の処理
入力コード
#if-elif構文の条件式に成立しない時に更に別の条件での判定が可能(多分岐)。
pokemon = 'ヒトカゲ'
if pokemon == 'ピカチュー':
print(f'変数pokemonはピカチューです。これはifブロックです。')
elif pokemon == 'ライチュー':
print(f'変数pokemonはライチューです。これはelifブロックです。')
elif pokemon == 'ゼニガメ':
print(f'変数pokemonはゼニガメです。これはelifブロックです。')
else:
print(f'変数pokemonはピカチューでもなく、ライチューでもなく、ゼニガメでもなく{pokemon}です。これはelseブロックです。')
print(f'{pokemon}が新しく図鑑に登録されますぅ')
実行結果1
変数pokemonはピカチューです。これはifブロックです。
ピカチューが新しく図鑑に登録されますぅ
実行結果2
変数pokemonはライチューです。これはelifブロックです。
ライチューが新しく図鑑に登録されますぅ
実行結果3
変数pokemonはゼニガメです。これはelifブロックです。
ゼニガメが新しく図鑑に登録されますぅ
実行結果4
変数pokemonはピカチューでもなく、ライチューでもなく、ゼニガメでもなくヒトカゲです。これはelseブロックです。
ヒトカゲが新しく図鑑に登録されますぅ
if文の入れ子(ネスト)の書き方
入力コード
pokemon = input('登録するポケモンの名前を入力してください >>')
if pokemon == 'ピカチュー':
size = int(input('ポケモンの大きさを数値で入力してください? >>'))
if size == 40:
color = input('ポケモンの色を入力してください? >>')
if color == '黄色':
print(f'それは紛れもなく{pokemon}です。新しく図鑑に登録されますぅ')
else:
print(f'{pokemon}の色ではありません。')
else:
print(f'{pokemon}の大きさではありません。')
else:
print('登録したいポケモンはピカチューではないのですね。')
実行結果1 全てのifの条件が成立した実行結果
登録するポケモンの名前を入力してください >> ピカチュー
ポケモンの大きさを数値で入力してください? >> 40
ポケモンの色を入力してください? >> 黄色
それは紛れもなくピカチューです。新しく図鑑に登録されますぅ
実行結果2 最初のif文が成立しない場合の実行結果
登録するポケモンの名前を入力してください >> ポッチャマ
登録したいポケモンはピカチューではないのですね。
実行結果3 2段階目のif文の条件が成立しない場合の実行結果
登録するポケモンの名前を入力してください >> ピカチュー
ポケモンの大きさを数値で入力してください? >> 15
ピカチューの大きさではありません。
実行結果4 3段階目のif文の条件が成立しない場合の実行結果
登録するポケモンの名前を入力してください >> ピカチュー
ポケモンの大きさを数値で入力してください? >> 40
ポケモンの色を入力してください? >> 青色
ピカチューの色ではありません。
論理・比較演算子や、if文の入れ子(ネスト)を使えば高度で複雑な判定はできますが、分岐や条件が多くなり過ぎるとプログラムが読みにくくなります。
可読性が低くなることは、不具合やメンテナンス対応が困難となる点に注意が必要。
「pythonでif文をつかった分岐処理の書き方」まとめ
文と制御構造
・1行に記載された1つの処理が実行単位であり、1つの文である。
・文の実行順序は制御構造によってコントロールすることができ、主に順次・分岐・繰り返し(ループ)の3つがある。
条件分岐
・if文は、条件に従った処理を分岐させることができる。
・if文は、条件が成立したらifブロックを、不成立ならelseブロックを実行する。
・ブロックはインデント(字下げ)によって指定することが必要である。
条件式
・比較演算子や論理演算子を用いて分岐する条件を記述する。
・条件式は評価されると真偽値(True or False)に置き換わる。
・in演算子を使ってコレクション内の要素が存在する・しないを条件とすることができる。
分岐構文のバリエーション
・if-else構文・if-else構文は処理を2つに分岐させることができる。
・ifのみの構文は処理を実行するか、しないかに分岐させることができる。
・if-elif構文は処理を3つ以上に分岐させることができる。
・if文は入れ子(ネスト)できる。
次の繰り返し(ループ)処理の基本の書き方の記事はこちら
コダマのもりブログはにほんブログ村に登録しています。
ブログの記事が役に立ったと感じて頂けたら、フォローお願いいたします。
次回は繰り返し処理について紹介します。
コメント