GetSpecialFolderメソッドは指定された特殊なフォルダオブジェクトを返します。
※ファイルシステムオブジェクト(FileSystemObject)についてはこちら
GetSpecialFolderメソッドの構文
構文
ファイルシステムオブジェクト.GetSpecialFolder(フォルダパス(Folderspec))
GetSpecialFolderメソッドの構成要素と引数
構成要素と引数
要素/引数 | 必須/任意 | 説明 |
---|---|---|
ファイルシステムオブジェクト (FSO) |
必須 | ファイルシステムオブジェクトを指定します。 |
フォルダ種別 (Folderspec) |
必須 | 特殊フォルダの種別を以下の値または定数より指定します。 [値:定数] 0:WindowsFolder 1:SystemFolder 2:TemporaryFolder |
フォルダ種別(Folderspec)の設定値
定数 | 値 | 説明 |
---|---|---|
WindowsFolder | 0 | WindowsOSによりインストールされたファイルが入っているWindowsフォルダ |
SystemFolder | 1 | ライブラリ、フォント、デバイスドライバーが入っているSystemフォルダ |
TemporaryFolder | 2 | 一時ファイルが入っているTempフォルダ |
GetSpecialFolderメソッドをつかったサンプルマクロ
サンプルコード
Option Explicit
Sub ファイルシステムオブジェクト_GetSpecialFolderメソッド()
'ファイルシステムオブジェクトを使うため準備
'①事前バインディングの場合はVBEのツールより参照設定で「Microsoft Scripting Runtime」にチェックをしてください。
Dim FSO As FileSystemObject
Set FSO = New FileSystemObject
'GetSpecialFolderメソッドの使用例(値で指定)
Debug.Print "①"; FSO.GetSpecialFolder(0) '定数ではWindowsFolder
Debug.Print "②"; FSO.GetSpecialFolder(1) '定数ではSystemFolder
Debug.Print "③"; FSO.GetSpecialFolder(2) '定数ではTemporaryFolder
'GetSpecialFolderメソッドの使用例(定数で指定)
Debug.Print "④"; FSO.GetSpecialFolder(WindowsFolder) '値では0
Debug.Print "⑤"; FSO.GetSpecialFolder(SystemFolder) '値では1
Debug.Print "⑥"; FSO.GetSpecialFolder(TemporaryFolder) '値では2
End Sub
実行結果
①C:\Windows
②C:\Windows\System32
③C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Temp
④C:\Windows
⑤C:\Windows\System32
⑥C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Temp
特殊なフォルダを取得するときに使えるメソッドだよ。
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